リウマチ外来

◆関節リウマチ最新情報
関節リウマチの炎症は「炎症性サイトカイン」という物質が引き起こします。もともとは、体内に侵入してきた細菌やウイルスを攻撃するための武器ですが、関 節リウマチではその武器が自分の関節の滑膜に向けられます。そこでサイトカイン阻害薬は炎症サイトカインだけを狙って、その働きを抑えます。日本では 2003年に「インフリマキシブ」が、2005年には「エタネルセプト」が承認され使用されています。サイトカイン阻害薬は、ほかの薬に比べて治療効果の 高い薬です。薬を使用しない場合に比べて、関節の破壊が50%から90%近く抑えられるというデーターもあります。

約2万人の会員からなるリウマチ友の会のホームページ http://www.nrat.or.jp/ などにも様々な生活の工夫点などがあります。

◆よくある質問
Q1.指の第一関節がはれてきて痛みます。リウマチでしょうか。

左の写真はリウマチではありません。第一関節の隆起をへバーデン結節といい、変形性関節症の特徴的変化です。右の写真(リウマチ)ほど高度な変形はきません。
Q2.血液検査でリウマチの疑いがあると言われたのですが。
人間ドッグなど採血項目の一つに、リウマチ因子、リウマチ反応という項目があります。リウマチの患者での陽性率が圧倒的に高いのですが、健常人でも5~10%弱が陽性になる事があります。

リウマチを診断する基準があります(アメリカリウマチ学会1987)

1. 少なくとも1時間以上持続する朝のこわばり(6週以上持続)
2. 3個以上の関節の腫脹(6週以上持続)
3. 手関節または中手指関節または近位指関節腫脹(6週以上持続)
4. 対称性関節腫脹(6週以上持続)
5. 手・指のX線変化
6. 皮下結節
7. リウマチトイド因子の陽性

7項目中4項目以上を満たすものをリウマチと診断しています。これらは主に臨床像に基づくものであり、血液検査におけるリウマチ因子はその1項目に過ぎません。リウマチはその臨床から判断し、総合的に診断しなければわかりません。

手・指の関節痛を主訴として来院される方では、まず変形性関節症か関節リウマチかの鑑別が必要になります。変形性関節症と関節リウマチはどちらも手の骨に変化を起こし、それぞれに特徴が認められます。

【関節リウマチの手のレントゲン像】

関節の破壊がみとめられます

変形性関節症では指の第1関節のすきまが狭くなり、骨がこぶ状に隆起するへバーデン結節が特徴的に認められます。また、第2関節に同様の変化が見られるものをブシャール結節といいます。
関節リウマチに対しては早期発見・適切な早期治療が求められます。上記の様な症状の方お早めに御来院下さい。

2011年12月10日5:29 PM